体験談を語ってみる

自分の「歴史」を未来に活かすことが大切

8月は何かと戦争関連の話が多くなりますね。

広島・長崎の原爆はもちろん、8月15日の終戦記念日も。

 

私の両親は戦争体験者ですから話はよく聞いていました。

しかし我々にしてみれば、こんな平和な世の中にどっぷりとつかった生活をしているとそんな話を聞いたところで実感は持てないのが正直なところです

 

ただ、そうした歴史は教訓にするべきであって未来の生活に役立てなければなりません。

 

 

 

さて、少々硬い話になりましたが、皆さんは人に語ることができる経験談をお持ちですか?

また、他人の苦労話・失敗談・びっくりエピソードなどに興味がありますか?

自分が尊敬する人の話はどんな話でも聞きたいですよね。

 

例えばピアノの恩師が学生時代に体験した留学先でのエピソードだとかは本当に面白いものですよね。

でも、案外と話をしているご本人は「そんなことが面白いの?」と思うみたいです。

 

そうした話を聞くことで恩師や憧れの人に近づいたと思うことになりまた相手をより一層理解するきっかけにもなるのですね。

 

 

では、私は何か語れるのか?撮影会などでよく質問されることが幾つかあります。

 

なぜ、カメラマンになったのですか?

 

普通の人なら目の前にいる人が何故、今の職業に就いたのか?は自然に興味を持ちますね。

この質問はどこでもよく受けます。特に初対面では。

でも正直なところ、答えは自分でもよくわかりません。

 

「気がついたら、なっていた」

 

と言っても良いかもしれません。もちろん経緯はありますよ。

もともと写真を撮ることが趣味で、その初めは小学校三年生の時でした。

自宅の前を当時の国鉄・東海道線が走っていることもあり、寝台特急やL特急などを撮影することから始まりました。

今でいうなら「撮り鉄」です(笑)

 

中学・高校になっても写真は趣味として継続され、モノクロフィルムを自分で現像・プリントしたりとマニアックな写真少年に。高校の時にアルバイトをして初めて自分で一眼レフカメラを買いました。

それがきっかけでもありますね。

 

 

発表会の写真、撮ってよ。

 

初めて就職した楽器店の社長の一言が今の私の人生を決めてしまいました。

履歴書の趣味の欄に「カメラ・写真撮影」と記していたので当時の社長も軽い感覚で発言したのだと思います。

 

まぁ、今思えば「経費削減」が主な理由だったのでしょうけれど。

安請け合いした私は、人数の多さと責任感に潰されそうになりました。

 

失敗はありませんでしたが、本当に緊張しましたよ。それで別の発表会で撮影に来ていたカメラマンに直談判して休日だけアシスタントになりノウハウを学んだのです。1年程度でしたがそこでの体験が実に大きかった!

 

 

楽器店に出入りするレスナーが私の写真を見て「全然問題ないですね。今度、私の発表会もお願いします」となり、それがどんどん広がって、しまいには別の会社の発表会まで撮影することに。

 

経験を重ねると自信もついてきて、また機材なども揃えながら対応していきました。

 

もともとクラシックを聴いていたのでピアノ曲も知っています。なので演奏者のクセやタイミングを計ることもできましたし、雑誌などで見る写真を真似ることもよくしました。

 

 

オリジナルを創作するのには時間が必要だった

 

そんな経緯で今の自分はあるのですが、発表会で撮影する写真は誰が撮っても同じものです。

基本は客席の真ん中に三脚を立ててピアノ全体を入れた画像や、アップの画像ですからね。

 

でも演奏者のクセや表情をなるべく特徴付けたかった。

ライティングや細かいところでは瞳に映る鍵盤の白まで意識しましたよ。

 

でもやはりオリジナリティには欠けました。

どうしたら「私の写真」が撮れるのか?

 

しかし、発表会の写真に関しては「記録」であり「作品」ではありません。

まずは、オーソドックスでも完璧な「記録」であることが最優先されるべきだと気付いたのはずっと後のこと。

 

でもそれ以外ならオリジナルを作れるのでは?と考えていた時に、私がよく見ていた雑誌のことを思い出したのです。

今でも尊敬している音楽写真家の木ノ下晃さんの作品は私にとって最高のテキストでした。

それを真似ることを意識的にしていくうちに、いろいろと自分なりに考えるようになったのですね。

 

それが今の私のオリジナルだと確信しています。

 

 

 

 

他にも必ずと言っていいほど質問されることがありますが、それについてはまた改めて。

 

皆さんも自分自身の歴史を語ることをしてみると「初心」に戻れるかもしれませんよ。

そんな機会を増やしてみてはいかがでしょう?

 

 

OPA312 とまるおさむ
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