音楽教室の未来は?(その597)

**『 同調して自分を潰さない  』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。



 本日は11月22日付 朝日新聞朝刊から『仕事力』からです。

今月は脳科学者の中野 信子さんの最終回です。


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<前部省略>


メディアの力はとても強力です。

メディアとは媒介するという意味ではまさに巫女とどうごと言えるわけですが、大衆の見えざる意志が現代における神の声だとするならば、それを言語化し、画像化し、形にして見せるのが現代のメディアの役割と言えるでしょう。


<中略>


『自由からの逃走』で著者のエーリッヒ・フロムが指摘したように、意思決定には大きな心理的負荷が伴います。

脳を測定してみても、そうであることが分かっています。

自分自身であり続けることは、とても大変なことなのです。



しかし、同調圧力に屈し、人間が自分自身であることをやめた時、第三者の手にその人生は奪われます。

労働力、収入源、便利な票田、あるいは兵力として、あなたの人生は詐取され、本来の意志は一顧だにされず、利用され続けることでしょう。



そして、自分自身であることを辞めた人が大多数になった時、国はどうなるのか?

その時こそ、戦乱の時代が始まるのではないでしょうか?


どうか、自身のコントローラーを誰かに委ねることなく、自分自身であり続ける努力をして欲しいと思います。



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今回の中野さんの文章は本当に読みやすく、心地良かったです。

そして言っていることに無理がなく、わかりやすかった。


さて、今回はメディアの影響力にも触れていますが、先週のパリで起きた同時多発テロについてはその後も色々な物議を呼んでいますね。


それは単に政治的背景、国略の問題、思惑の問題のみならず、日本国民までも含め色々です。


多くは有名人のコメントや、あるいはSNS でのトリコロールの扱い云々について賛否が激論を交わしている。


それらは正にメディアの影響力であって、大元の『テロ』に関しての議論から離れたものになってしまっている。


もちろん、議論というのはそういうものなのですが、だからと言って意見の違う人を誹謗中傷するのはルール違反。


中野さんは「自分自身であることはとても難しい」と記していますが、私は反対にこうしたメディア(主にSNS)発達のおかげで「自分自身」を主張しやすくなったとも思っています。


もちろん、それが『真の姿』である可能性はハーフハーフですが、それでも中には反対の意味で、つまり、リアルでは本当の気持ちを言えないけれど、ネットの中なら本当の自分を表現できる人も存在するのですから悪いことだとは思っていません。


もちろん、それと同時に「冷めた感情」が蔓延していることも事実。中には「触れずに」「知らないふり」「勝手にやれば?」的な思想を持つ人も多くいます。


「自分だけが良ければ良い」という思想にもなりますが、これもある意味では「自分自身」です。


しかし、ひとつの社会で生きている以上、それは許されないし、実際にはとても難しい立ち位置です。それを貫けばおそらく友人は離れていき孤立します。


かと言って日本人が大好きな『群れ』の中で周りに流されても困りものです。


省略部分の中で中野さんは面白いことを記しています。

彼女はテレビに出演するときにウィッグを着用するようになったというのです。


仕事の場では本来の自分と、見せるべき自分の姿が異なる方が一般的であり、そこに何とか折り合いをつける必要がある。

テレビの中の虚像「中野先生」の姿や言うことは「多くの人が見たい・聞きたいこと」なんです。


それは元々、彼女の姿や考えていることは乖離している場合が少なくないという点に意識的になったのですね。


自分の認知、つまり思考や情動を客観的に眺めることを「メタ認知」と言うそうですが、ウィッグをつけることで自分が本当に求められていることと、考えていることとの差異に、敏感に、意識的にであることができると言います。


これ、すごくわかりますよね。

皆さんはどうかわかりませんが、サングラスを着用した時の自分ってどうですか?ちょっと気持ちが大きくなりませんか?


サングラスをすることで目元を隠すことができます。

ファッションの一つとしても有効ですが、車を運転している時などは気持ちが大きくなってしまったりしませんか?

気持ちはプレスリーとかジョージ・クルーニーですよ(笑)


まぁ、それはともかく…


こうしたことで自分を客観的に見つめてみる。

そうしたことを自分自身で実践してみるのも面白いものだということを中野さんは自ら証明しているのでしょう。


テレビに出てコメントをするのは大変なことだと思います。

言いたいことの全てを言えているとは到底思いません。

そんな状況なら初めからコメンテーターなど不要だと思います。


アメリカなどは放送局によって支持政党を明らかにしますよね。

それでも良いと思うんですよ。もちろん危険も伴います。

でも本当のことを言えるのであれば、各局でそうすれば良い。


野球同様に、嫌いなチームの試合なら見ませんよね。

まぁ、日本では絶対と言えるほど無理なことでしょう。法律もありますし。


さて、私はどうなのか?

かなり孤立した立場だと思っています。

でもよほどでない限りは相手を否定することもしません。


私に否定的な人はたくさんいます。

もちろん好意的に接してくれる人もいます。

それでいいのです。


私だって「好き」か「嫌い」かで分けたら周りにいる人では圧倒的に「嫌いな人」の方が多いと思いますから。


でもそれは「憎しみがある嫌い」ではなく、「同調できない嫌い」だとご理解いただけると良いかと思います。


皆さんも、ぜひ、サングラスをしてお出かけください(笑)

そして自分自身を見つめてみる習慣を!