音楽教室の未来は?(その572)

**『 在庫85万台に宿る経営の信念 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。

 

 

 本日は少々前になりますが8月9日付 朝日新聞「波紋風問」からです。



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石油ファンヒーターのトップメーカー、ダイニチ工業の本社工場。

秋に始まる暖房器具の商戦を前に生産が急増しているのかというと、そうではない。

昨年度の商戦がほぼ終わった1・2月以降、月産11万台という一定のペースで作られてきた。9月初旬にはファンヒーターの在庫は85万台まで積み上がり、ピークを迎える。


<中略>


ジャスト・イン・タイムで生産し、できるだけ在庫は持たない経営手法とは正反対である。


吉井社長は「秋冬しか売れない商品を一番少ない人数と設備で作るには、一年中一定ペースを保つのが最善だ」という。商戦前に一気に作ろうとすれば過大な設備が必要だ。


社員約500人のうち、パートは2人で他は正社員。期間工はいない。従業員を会社の都合で駒のようには使わない。

「雇用を守らないで、何が経営か」と吉井社長は言い切る。


正社員ばかりなので生産技術の習熟度は高い。そのため需要期の秋からは受注の変化に合わせ、売れ筋商品を柔軟に生産する体制に早変わりできる。


<中略>


毎月、一定量を生産するのは協力会社のためでもある。生産台数が毎月大きく変われば部品を作る協力会社の経営も安定しない。

「自社だけの都合を考えていたら、協力会社に迷惑をかける」と話す。


会社は株主や経営者のためだけにあるのではない。社員や取引先、消費者も含めたみんなのために存在するのが会社である。


真夏の工場に積み上がった暖房器具を見上げて考えた。




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この記事を読むまで考えた事ありませんでした。

そうですよね。暖房器具の会社は夏場はどうしているのでしょう?

まぁ、大手メーカーなら冷房機器もありますから一年中何かしらの需要はありますよね。


でも季節物を専門に取り扱う(生産する)会社はどうなのでしょう。

スキー場やスケートリンクは代替えもできますね。それにスキー場などはリゾート会社が経営していることが多いのでスキー場のみで運営されていませんよね。


なるほど、この記事を読んでそうした会社は色々と工夫をされているのだなと感心しました。確かに夏場は経営も苦しくなるのかもしれませんが、販売期の売り上げをどこまで伸ばせるかをじっくりと考えられる期間でもあるのかもしれません。


とはいえ、在庫85万台は驚異的な数字です。

もし、何かの要因で売り上げが思うように伸びなかったら…

ある意味で「賭け」かもしれません。


生産に「波」を設けることをせず、まさに「コツコツと」を続けていくことで色々な場面に遭遇しても臨機応変に対応できる心の準備が出来上がっているのでしょう。

これは簡単なようで大変難しい経営だと思います。

売れている(忙しい)時は先のことをあまり考える暇もありませんし、目先のことで精一杯。売れなくなる(暇になる)ことなんか考えていませんよ。

でも一旦、落ち着いて暇になり始めて、そこから焦る。色々な対策を考える。

色々と考えて施行しようかと思い始めるとまた忙しくなる…


こんなことの繰り返しになってしまいがちかもしれません。

これは物を売る商売(客商売)でも同じ事が言えるかと思います。

一年を通してみると、どうしても「閑散期」が生まれます。

バーゲンやイベントで盛り上げてもそうそうお客様は集まらないかもしれませんし、下手に値下げをして薄利になっては意味もありません。


だから一年を通してコンスタントに集客できる「技」が必要なのですね。


私はサイクルロードレースをしていました。20代の頃は登録選手でもありました。

特に山岳レースが好きで体が小さく体重も少ないのでそれなりに走れたと思っています。


でもよく言われたのは緩急をつけてペースを乱すよりも、一定の速度で走る方が結果的に早く走れるということでした。心拍計を装着して走行していましたが、この数字が一定しないと大変負担が掛かります。もちろん勝負を決める時にはアタック(スパート)しますが、それを持続させるにも準備が必要です。


経営もこれと同じ事が言えるのかもしれません。

もちろん、一定のペースを保つにも苦しさはありますから、それに耐えうる体力をつけなければなりません。それは不断の努力です。


わかっていながらできない…

今の私かもしれません(涙)