音楽教室の未来は?(その547)

**『 しつこさが傑作を生む 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。



 本日は5月29日付 朝日新聞朝刊から『Heroes File』です。

今回は写真家の川島 小鳥さんです。


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川島さんは2014年、約3年ぶりとなる新しい写真集『明星』を発表した。


「台湾を撮った写真集なんですが、前作『未来ちゃん』を見た台湾の人から台北で写真展をやらないかと連絡を頂いき、初めて台湾へ行ったのが11年。


現地の人たちはみな自分の理想を掲げ、自由に伸びやかに楽しく生きていた。その姿に憧れを感じた僕は、そんな『台湾』を撮りたいと思ったのです」


3年間で30回、台湾へ渡った。そのうち約1年はアパートを借りて、実際に住んで撮り続けた。


「僕は結構、しつこいんです。良い作品にするためには納得いくまでとことんやらないと気が済まない性格。でも何回も訪れた甲斐があって台湾の内側までのぞけた気がします」



作品の縦横を気にせずに楽しんでもらおうと、体裁にも一工夫を凝らした。


「自分が写真家としてやりたかったこと、表現したかったことの全てをこの一冊に詰め混むことができた」


そういう「明星」は今年「写真会の芥川賞」と呼ばれる「木村伊兵衛写真賞」を受賞した。



<中略>



「僕は被写体の魅力をそのまま捉えたいので、ずっと一緒にいてシャッターチャンスを気長に待ち、自然な感じでとっています。また、写真を見る人にとって全く知らない場所でもその人の現実と何処かでつながっている、そんなファンタジーの世界を表現したい。だから、時代や場所を超えて、見る人何かをふと思い出すような、奥底にある記憶を呼び覚ますような写真を心がけています」



<中略>


もし写真家になっていなかったらなにもしていないかもと語る。


「カメラがあるから僕は人や社会とつながっていられる。そんなカメラに支えられ、見る人の心を少しでも動かせる写真を撮っていきたい」


シャイなのに何処か人懐っこい笑顔。

穏やかな眼差しは今何を見つめているのだろう。

答えはきっと次回作にある。




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「写真会の芥川賞」と呼ばれる「木村伊兵衛賞」は専門誌においては大々的に発表され、レポートされます。有名なところでは「梅佳代」さんがいますね。


今年の受賞報告もネット内では大々的にレポートされ、都心のギャラリーでは記念の写真展が開催されています。今年は2名の同時受賞でもあり、そのお一人が川島さんだったのです。


実際に作品を拝見すると私が高校生の頃によく見たモノクローム写真のスナップ的なポートレイトの雰囲気があり、優しさや柔らかさ、素直さというか被写体が本当に純真無垢です。


見ず知らずの人にカメラを向けられて、ここまでの表情はそうそうできるものではありません。そこは「執念」ともいえる川島さんの「しつこさ」が台湾の人々の心を掴んだのでしょうね。



「しつこさが傑作を生む」


正論です。言い換えれば「成功するまで諦めない」かもしれません。


しかし、一口に「写真家」といっても様々で「その時にしかない一瞬」を撮って商売にする人もいます。スポーツカメラマンはその先端でしょう。

「納得いくまで気長に待つ」なんて絶対に許されません(笑)

そこはそれぞれの「領域」で「しつこさ」があるのでしょうね。




「しつこさ」の典型は「練習」でしょう。

どんなことでも一つの技術を習得するために何度もなんども繰り返して練習する。

それは振り返れば気の遠くなるような数字が刻まれているのです。


もしかしたら川島さんの「しつこさ」も「練習」だったのかもしれません。

それによって現地の人々との交流を深め、信用を得る。

その中からあの優しい表情を引き出して記録する。



これはどんな仕事でも、誰もが必ず行うことです。

つまり「経験」ですね。

そしてそれを「継続」することが大切です。


他人を不快にする「しつこさ」はやめてもらいたいですが、自分自身に課す「しつこさ」は徹底的に極めてみたいですね。