音楽教室の未来は?(その545)

**『 苦手を避け、得意を磨く 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。


  

本日は5月25日付 朝日新聞朝刊から『あの人とこんな話』です。

今日は絵本作家の相原 博之 さんです。


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寄宿学校で暮らすクマの子供達を描いた絵本が、シリーズ累計200万部を超えるロングセラーになっている。


その世界観は大人にも好評で、オリジナルグッズは約1万種類にも及び、ミュージカルやアニメも作られた。


この絵本。文章を担ったのはキャラクターのトータルプロデュースも行う相原さんだ。


以前は広告会社に勤務。バブル期にはプランナーとして年に数十億を動かしていたという。


「当時は自分が世の中を動かしているなんて錯覚していましたね。肩で風を切って歩いていた(笑)。自分の得意な仕事しかせず、苦手なことをするのは意味がないと思っていました」


イキのいい相原さんをかわいがる上司もいたが、周囲との摩擦も多かった。やがて100億の受注を逃した時に開発チームは空中分解。失意の中、会社が合併されて仕事も宙に浮いた。


そんな時、相原さんに子供が生まれる。


「子供の世界って面白かった。読み聞かせのため一度に100冊の絵本を取り寄せたら僕も魅了されて、さらに収集していくうちに自分でも書いてみたくなりました」


その後、誘われた玩具メーカーに38歳で転職。得意分野になっていた「絵本」を使ってキャラクターを作ることになり、絵本作家への道が開けていった。



「自分たちが産み出した世界が13年たった今も多くの人に愛されているのは夢のようです。僕自身、絵本とそのキャラたちに強い愛情を抱いていて、100年先に残るものにするにはどうしたら良いか、24時間必死に考えています」



苦手なことは徹底的に避け、得意分野で勝負する。

その仕事の仕方に変わりはない。


「僕は苦手なことはとことんダメなやつになるんです。でも単なるワガママにならぬよう、得意なことは人に絶対負けないように磨いてきました。自分を大切にしてきたとも言えますが、結果、僕はクマの絵本という一本の軸を手に入れ、やりたいことに挑戦する場を持てました」



自分が熱中できることに注力する。そんな戦い方もある。




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いつの頃からか学校などでも同じようなことを提唱する先生が増えてきましたね。

もちろん、悪いことではないのですが、個人的には若いうちは多くのことに挑戦することが必要で、苦手分野にも「面白いところ」を見つけるきっかけを与えることが必要だと思っています。



これは食べ物の好き嫌いと同じことが言えて、子供の頃に嫌いだったピーマンやネギなどの苦いもの、ワサビや薬味と言われるような食材を大人になってその良さがわかるのと同じ感覚かもしれません。

「どうして今までこの美味しさに気づかなかったのだろう…」



しかし、相原さんも記しているように、得意な分野においては誰にも負けないくらいの努力をするのはもっと必要なこと。それが「ブランド」だからですね。


オールマイティになるのは難しいことです。

「広く・浅く」か「狭く・深く」か?


難しい選択ですよね。「広く・浅く」でもお金を取れるだけの平均点のスキルがあれば「器用」となります。でも「もう少し掘り下げて…」となった時に苦労しそうです。


「狭く・深く」であれば「○◯ならアイツしかいないよ!」と一目置かれる存在になるでしょう。でもそれ以外のことでは相手にされないかもしれません(笑)



私自身はどちらかと言えば「広く・浅く」を好むタイプ。

ただ、自分が興味を持ったものにしか反応はしませんが(笑)


でも、今まで「苦手」としていたことを仕事としてやらざるを得ない状況になり、慌てて勉強・研究し、ヒントを見つけ、ある程度の成果を得られた時に「開眼」するのですが、その瞬間から「ハマり」ます。


そうして本当に少しずつですがキャパを広げていくと面白くなります。


「苦手を避け、得意を磨く」


それも一つの方法です。


でも私は「苦手をなくす」とまでは言わないまでも『冷奴にネギとおろし生姜』の絶妙な相性が理解できるような楽しみを捨てたくありません。


それぞれの分野には「トップに君臨する人」がいます。

その人を徹底的に参考にし、時にはその技術を盗み、ぶち当たる壁を越えていく楽しみとでも言うのでしょうか。


そうしたモノが「広く・浅く」を「広く・だんだん深く」になるのかもしれません。

みなさんは、どう思われますか?