音楽教室の未来は?(その532)

**『 困難なことも必要な回り道 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。


  

本日は3月30日付 朝日新聞朝刊から『あの人とこんな話』です。

今日は(株)龍角散 開発本部長の福居 篤子 さんです。


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薬を楽に飲み込めるようにした、服薬補助ゼリーを開発して20年になる。

粉薬も錠剤も包み込む、いわばゼリー状のオブラート。薬が喉に着きにくく高齢者や子どもに好評だ。


開発のきっかけは、臨床薬剤師として勤務していた病院で、嚥下力の弱った高齢者が薬をおかゆに混ぜて食べているのを見たことである。


「当時はそれが良い方法だとされていましたが、疑問を持ちました。それに子どもたちにも『苦いけど我慢してね』『粒が大きいけれど飲んでね』と言うのも辛く、製薬会社はどうしてもっと飲みやすく作らないのかと思っていました」



製剤に携わりたくなり、一念発起して現会社へ。

「でも女性の研究職員は私だけ。これは男性の10倍頑張らなければと奮起しました」


服薬補助ゼリーを開発する過程では前例がないと会社の役員会で反対もされた。しかし、経営改革を模索していた現社長を介護施設に案内し、社長が現実を見て「明日は我が身だな」と衝撃を受けたことで製品化にこぎつけた。



「介護施設で試してもらうと栄養士さんから『お米の減り方がすごい』と嬉しい報告を受けました。ご飯と薬が別々だと美味しくて食が進むんです」


その後、福居さんは思いもよらぬ全く別部署へ移動となったこともある。


「周囲の人には心配され、励まされもしましたが、定時で帰れるようになったので、それならではと平日は英会話を習い、週末は名古屋の大学院で製剤の研究に打ち込みました」


たいした肝の据わりよう。博士号まで取得した。


「何事も無駄じゃない。必要な回り道をしているだけ。今では会社に女性社員も増え、新しい事にどんどんチャレンジしています」


服薬補助ゼリーは子供用や漢方薬用などの種類もひろがり、普及も進んでいる。

でも福居さんの挑戦は終わらない。


「医師、看護師、薬剤師がより連携して患者さんをケアする仕組みを作っていきたいですね」




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私は薬を飲むのが上手なので(笑)、さほど苦痛はありません。

しかし、母親は粉薬が特に苦手なようで苦労しています。

テレビCMでもこの商品は知られていますね。本当に素晴らしいアイディアです。



やはり何にしても「疑問を持つ」ことから始まったのですね。

そしてまた頭の固い会社役員の「前例がない」は困ったものです。

どんな事例も初めてがあるのですから前例など無いのにね。



私と同世代の福居さんは当時としては「女性」であることで大きな苦労をされたはずです。それでも「無駄ではない」と考え「必要な回り道」と解釈したことがすごいことです。


今になってそう言うのは容易いことですが、現実としては辛かったはず。

その回り道の結果がでるのは後になってからですし、もしかしたら結果が伴わ無いのかもしれないのですから。



4月になり今年も新年度がスタートしました。

先日も新入社員とおぼしき若い女性が帰宅の電車の中で大きな口を開けて「爆睡」しておりました。慣れない環境に神経を遣い、本当に疲れているのだと思います。

初めのひと月は本当に長く感じるでしょう。



でも、そんな新入社員も時が経てば会社を背負う人になるのです。

頭の固い上司や役員とぶつからねばならない時もあります。

そんな困難を乗り越えて、この福居さんのように輝いて欲しいですね。。。