音楽教室の未来は?(その520)

**『 「面白いかと思えるか?」だけ 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 代表の都丸です。

 

 

本日は2月25日付 朝日新聞朝刊『リレーオピニオン』です。

名古屋大学名誉教授の大沢 文夫さんです。


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いい研究をするにはまず損得勘定を捨てる事です。

早くから論文が書けそうだとか、いい就職先が見つかりそうだとか。

大切なのは、本当に面白いと思えるかどうかです。



私の研究室は損得勘定なし。学生には「卒業しても職はないよ」と言っていました。各自が自分で面白いと思ったことをやるだけ。あそこへ行けばやりたいことがやれる、そんな評判が広まったらしく、国内外から優秀な学生や若い研究者が集まってきました。海外からでも、本当にぴょこぴょこと訪ねてくるんです。楽しかったですね。


先生が口を出してはいけないんです。ついついケチも付けたくなるけれど、グッと我慢する。自分で見つけた問題を自分でやってこそ喜びも深くなる。たとえ小さくてもね。



面白いと思うのはどういうことか、自分で知る必要があります。今の先生たちは口を出しすぎるし、でしゃばりすぎでは。



あるとき、若い研究者がやっていることを見ていて「あそこをこうすれば上手くいくのになぁ…」と思ったことがあります。でも黙っていた。そうしたら案の定、そこに気付いた別の研究者がそのアイディアを発表し、彼は先を越されてしまった。もう少しだったのにと悔しがってはいましたが、その悔しさが次につながります。

教えてもらったのでは自分のモノにならない。彼は今も現役でバリバリやっています。



<中略>



最小限のお金があれば、新しくて面白いことが幾らでもできます。それを探そうとするかどうか?です。


そしてそんなことを見つけるような人をきちんと評価することが大切です。



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『捨ててこそ』の第10弾です。


以前にも私は「楽しい仕事は無いと思う」と記しました。

私の考えでは「仕事が面白くなる」のが本当だと思います。

その「面白い」というのはどういう意味なのか?

それはまさに大沢教授が言っておられることです。



損得勘定は確かに必要です。

でもそればかりに走ってはいい結果は生まれません。

ある程度、仕事に従事している人なら誰しもが経験していることだと思います。


「いい仕事」は自分がそう思えれば人もそう思います。

夢中になっていたら朝になっていた。。。そのくらいの気持ちで仕事に取り組むことができたら「面白い」のだと思います。


でもそう思えるくらいなら「自分は仕事をしている」とは思わないでしょうけどね。

教授が言われるように意識して損得勘定を捨てるというよりは、結果として損得勘定など考えていなかった…がいいのでしょう。


以前に、イグノーベル賞を受賞された教授の話をお伝えしましたが、同じ考え方ですよ。


ただ、研究者はそうしたことが出来る環境にあればいいのですが、本当にお金に困っている人がそんな悠長なことを言っていられるか?

現実的には難しいかもしれませんが、それでもそうした気持ちは捨てて欲しくないですよ。もしかしたら、その「面白い」ことが何かの役にたつかもしれませんし、世紀の大発明になるかもしれません。



意識して捨てる


それよりは、結果として「捨てていた」となるのが理想的なのかもしれません。