音楽教室の未来は?(その512)

**『 寄り道が本業を広げるきっかけになる 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。


  

本日は2月10日付 朝日新聞朝刊から『あの人とこんな話』です。

今日は工学博士の馬渕 清資 さんです。


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昨年9月、世の中を笑わせ、考えさせてくれる研究に授与されるイグ・ノーベル賞に輝いた。バナナの皮がどれくらい滑りやすいのかを数値で表現して、明らかにした研究だ。


馬渕さんの専門は人工関節の研究で、関節の潤滑油である粘液と似た物質がバナナの皮にもある。


幼い頃は一日中、昆虫を追いかけている子供だった。だが高度成長期、将来性を考えて工学部に進学。周囲では車のエンジンやモーターなどの研究が花盛りで「物理が得意で進学したものの、元来生き物が好きだった私は工学系の研究をする気にはなれず腐っていました。そんあ時、教授から人工関節の研究を勧められ、少しでも生き物に近い方へ行けると飛びついたのです」


今でこそ需要の増えた分野だが、当時は研究する者もほとんどおらず、周囲からは驚かれたが、本人は意に介せず没頭。ある意味特異な存在として約40年間、人工関節の研究を続けてきた。



そんな馬渕さんの研究姿勢は「結果至上主義」だ。

「たとえ常識でも、教科書に載っていることでも、実験で異なる結果が出たらそれを尊重する。それには丁寧な実験が基本となりますが」


バナナの皮が滑ることも常識とされていたが、本当にそうかと気になっていた。

その疑問を解消すべく、昼休みなどを利用して、数百ものバナナの皮を自ら踏みつけて滑るメカニズムを研究。これがまさかの受賞となり、本業も注目されて周囲の状況は大きく動き出した。


「人工関節はどんなに優れた技術でも、新しい技術が出ると古いものは継承されにくいという傾向があり、無駄に年を重ねるばかりで焦っていました。でも受賞で講演の機会が増え、先人の技術や自らの主張を伝えられるようになった。今回の件は、本筋を外れ、寄り道先で人脈を拡大したり情報を収集したりして世界を広げ、元の道に戻ったよう。ぜひ寄り道で得たものを本業に活かしたいですね」


地道にやってきた活動があるからこそ、変化球が生まれる。




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馬渕さんの話は記憶に新しいですね。あの授賞式のスピーチも絶妙でした♪

たとえイグ・ノーベル賞であったとしてもそれは誇れることであり、常識を数値化して本当の意味で確証付けたという功績は素晴らしいものです。



馬渕さんの場合は何を捨てたのか?

ん…しいて言えば本当は昆虫(生物)が好きだったのに時代に流されて工学部へと進んだときに捨てた「昆虫好き」でしょうか。


それでも今の本業である人工関節の研究を進めてくれた教授との出会いがあり、その道のスペシャリストとなるのですが、それでもまた時代は認めてくれませんでした。


それでも「バナナの皮」に疑問を持って実験に挑んだのですから筋金入りの研究者ですよね。普通はそんなことに疑問は持たないでしょう。


さらに遠回りをしながらでも、今度は世間がその「寄り道」を認めてくれた。


前回の仲さんの「思いつきで…」の話ではないが、やはりどんな道に進むにせよ、思いつきで行動するにせよ、そこに至るまでの足場がしっかりしていることが成功の大前提なんですね。


もちろん、結果論だと言われてしまえばそれまでかもしれませんが、それでも良い結果になったのだからやはり「捨てる」ことによって「拾うべきもの」がみつかるのでしょうね。



テレビの特集でやっていましたが、このバナナの皮の実験のために研究室では毎日バナナをたくさん食べたそうですよ。でもバナナは栄養豊富でカロリーも高いので研究ははかどったかもしれませんね(笑)