音楽教室の未来は?(その506)

**『 卑屈にならない覚悟を決めた 』**

 

みな様こんにちは。


『発表会写真撮影・ステージ写真撮影』のピアノアーテック312 

代表の都丸です。


2月ですね。暦の上では春になります♪

 

 本日は1月31日付けの朝日新聞朝刊『耕論』より

中里スプリング製作所・社長の中里 良一さんです。

 

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「レジスタンスの発想をしないと生き残れない」


そう確信したのは、父親が群馬県で創業したバネ製造の町工場に入社して2年目、26歳の時でした。


後を継ぐつもりは全くありませんでした。大学卒業後に就職した中堅商社の営業マンとして仕事は順調でした。でもオイルショックで経営が悪化し「もう、だめかもしれない」と電話で打ち明けてきた父親に思わず「オレが立て直すよ」と即答してしまった。


取引先は15社程度。営業マン時代よりも安い給料で儲かる仕事を必死に探していたところ、受注額が売り上げの半分以上を占めた大口取引先から「大量注文する」と商談を持ちかけられました。多額の借り入れをして専用機を導入し、量産体制を整えました。


しかし、数ヶ月もしないうちに「設計変更が生じた」と通告してきたのです。変更通りに仕様を変えた部品を作るためには、追加の設備投資が必要です。借金を重ねれば、ただでさえ厳しい経営がさらに悪化してしまう。


一方で受注を断れば、借金返済は難しくなってしまいます。それは、その大口取引先の言いなりに納入価格を下げていかざるを得ない状況にますます追い込まれることを意味しました。取引先の担当者はただ一言だけ。「悪いねぇ…」



「うちのおかげて食べていかれるのだから。もっと言うことを聞かないとだめだよ」と見下されることに、屈辱を感じていました。そんな取引先と握手し続けていると、理不尽に引きずり回され、挙げ句の果てに捨てられてしまう恐れがあった。


どうすればいいか?


ひらめいたのは「嫌な取引先は切ってしまえばいい」という考えでした。

損得にこだわり、卑屈な気持ちで仕事をもらうより、尊敬できる取引先を新規開拓したほうが楽しく、後悔もしないだろう。


「長いものには巻かれた方が安全」という業界へのレジスタンス、抵抗でしたから、父親も含めて周りは猛反対しましたが、「気持ちが貧しい取引先との関係を絶たないと何も変わりません」と押し切りました。


それからは全国各地で飛び込み営業し、取引先を探す毎日。それでも1年ほど経つと新規の取引先が増えてきたのです。


33歳で社長に就任してからは、1年間で最も頑張った社員に、ご褒美として嫌な取引先を打ち切る権限を与えました。社員に卑屈になって欲しくなかったからです。



<中略>


取引先は47都道府県の1735社に拡大しました。企業の規模の業種も様々になって、取引シェアが高い企業でも5%程度です。


「少ない量なのに、こんなに早くやってもらって」という機動力がうちの強みなんです。取引先が多いため、入金日は月に11通り。資金繰りのリスクを分散しています。


取引先は増えましたが、会社の規模は大きくしません。小さいからこそ自由に動き回って、特徴のある経営ができるのです。図体が大きくなり過ぎると、経営者は社員の能力や資質の違いを正確に把握できなくなる。会社の危機に対して、社員の当事者意識が弱くなると言う欠点があります。


小さくても、町工場には気心の知れた社員と楽しく仕事をして、プライドと幸せを掴み取る道がある。それを実現するにはレジスタンスに踏み切る覚悟と行動が必要になってくると思います。


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これも「捨ててこそ」シリーズに入れたいです。


実は私も過去に一度だけ、同じような経験をしています。

見積書を出すと「よそは、この値段でやってくれると言うんだけど…」と言って私が提示した金額よりもはるかに安い金額を言いました。

現実的には不可能な数字だと思いましたが収入が無いよりは…と思い承諾しました。


しかし、その後に追加料金が発生する事態となり、それに関してはこちらの基本料金を請求したところ、ナンダカンダと難癖をつけて値切り交渉が始まりました。

しかし私としては、そこまでのお約束はしていなかったので自分の意思を通したのです。


そして後日、担当の人から電話をもらい、訳のわからない「濡れ衣」を着せられて

「おたくとはもう付き合えないから」と言われたのです。


いい気持ちはしませんでしたが内心ホッとしました。

また来年も同じようなことになったら嫌な思いをするのは自分ですからね。


今になって思えば、こうした企業は私にだけではなく、どこに対しても同じ態度なんだと思います。きっと嫌われていつしか変な道に迷い込むのですよね。その時には周りにも人はいなくなり収拾がつかなくなる。。。


だから人間は信用されることがどんなに大切なのか?ということなんですよ。


社長も言われているように「尊敬できる相手を新規開拓したほうが楽しく、後悔もしないだろう」というのは絶対に正論です。



どんなに小さい仕事でも誠意を持って対応する。それは規模の小さい企業だからできることと中里社長は記していますが、それも強みですね。


レジスタンス。第二次世界大戦の時にドイツ国内に隠れて活動していた「反政府組織」を意味していますが、まさに社会(常識)に抵抗する勇気を持つことが道を変える一つの方法なのかもしれません。